可能な限り「歯を残す」ための治療を行います
- 歯の神経を守る治療
- 痛みの少ない治療
- 削る量を抑えた治療
虫歯の治療に行ったつもりが、
「歯の神経を抜かないといけないですね」
「抜歯が必要です」と言われ、
とまどったことはありませんか?
私たちは簡単に諦めません。
患者様の歯を長い間残すための
治療を考えます。
難症例に関してはこちらから
自由診療をすすめる場合がございます。
虫歯の治療に行ったつもりが、
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「抜歯が必要です」と言われ、
とまどったことはありませんか?
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根管治療は、虫歯が重症化して歯の神経に達してしまった場合など、歯の内部の歯髄(神経や血管など)が炎症や細菌感染している際に行う治療法です。
以前に根管治療を終えた根が再び感染してしまった場合にも、根管治療が必要となる場合があります(感染根管治療)。また、根管治療は「歯根治療」や「歯内療法」とも呼ばれます。
細菌の感染によって歯の神経が死んでしまった歯であっても、状態によっては根管治療を行うことで抜歯をすることなく長く使うことができる可能性があります。そのため根管治療は「大切な歯を残す」ための治療とも言えます。
ただし、歯の根は非常に細かく複雑な形態をしており、根の数や形は一人ひとり異なります。根管治療では、そうした歯の根の中を確実に清掃する繊細な処置と、細菌が再び入り込まないように根管内を緊密に封鎖する緻密な作業が必要です。
そのため、根管治療は術者に非常に高い精度が求められる治療であり、信頼できる医院を選ぶことが推奨されます。
当院長は、埼玉県下で数少ない『日本歯内療法学会 専門医』の資格を有した歯科医師です。そして、院長・副院長ともに精密な根管治療において欠かすことのできないマイクロスコープを駆使した多数の治療実績を持つ『日本顕微鏡歯科学会 認定医』です。
全国の歯科医師の先生方に対して、歯内療法(根管治療)やマイクロスコープ治療を指導する講師として年間20〜30回程度セミナーを行なっており、また、医療機器メーカーと連携して根管治療の精度を高める新たな治療器具の開発に携わるなど、歯科医療業界の発展にも尽力し続けています。
当院では、患者様の大切な歯を残すために最善を尽くし、そして治療後におきましても、責任を持ってサポートをしております。当院にご来院いただけましたら、これまでの実績や実例に基づいたご提案やお話をさせて頂くことも可能です。
「ご自身の大切な歯をできるかぎり長く保ちたい」という方は、一度当院へご相談ください。
セカンドオピニオンとは、患者様がより良い歯科治療を受けようとされる際に、複数の医師に意見を求め、今後の治療や医院選びの参考にしていただくことを目的とします。
当院はセカンドオピニオン対応医院です。他院様にて抜歯を勧められたり、インプラントを勧められた患者様を対象としたセカンドオピニオンにも随時対応しておりますので、まずは当院へお問い合わせください。
セカンドオピニオンの診療および精密根管治療は、自由診療(保険適用外)となります。
また、セカンドオピニオンを希望される際には、事前に患者様から主治医の先生にその旨を伝えていただき、レントゲン等の検査資料を受け取って当院へ持参していただく必要がございます。それら資料をもとに、カウンセリングを進めてまいります。
ここでは、当院で行う精密な根管治療の特徴についてご紹介します。
当院では、患者様の大切な歯を残し、可能なかぎり長く保てるように保険・自費の治療を含めたあらゆる可能性を模索して「治療の選択肢」をご提案しております。
治療を開始する前にしっかりと詳細をご説明した上で患者様に検討して頂き、ご納得いただいてから治療を進めてまいりますので、どうぞまずは遠慮なくご相談ください。
特に根管治療のように高い精度が求められる歯科治療において、術前の検査は非常に重要です。そこで当院で行うのが、コーンビームCT(以下CT)の撮影データに基づく精査です。
従来のレントゲン画像とは異なり、CTでは一定の範囲を立体的に360度あらゆる方向から見ることができ、さらに、本当に必要な部分の必要な角度でスライスした断面も細かく見ることが可能です。
これにより、歯の根の曲がった先の状態や、壁に隠れた部分にある汚れの有無なども事前に把握することができるようになります。
CTによる立体的なデータにより、これまでは想像でしかなかった治療前の根の中の複雑な構造や状態を詳細に確認し、より的確な診査・診断に基づく治療計画を策定します。
マイクロスコープは、元々は心臓外科や脳神経外科など医科の分野で多く使用されてきた顕微鏡です。
このマイクロスコープを歯科の治療に応用することで、視野を最大20倍にまで拡大しながら繊細かつ緻密な治療を行うことが可能となります。
当院には、マイクロスコープ治療における熟達した技術と経験を有した『日本顕微鏡歯科学会 認定医』が2名おります。難症例を含む様々な研鑽を重ねた歯科医師がマイクロスコープを駆使することで、肉眼では届かない細部にまでこだわり抜く高度な根管治療を行なっています。
また、内蔵カメラによる鮮明な画像をモニターに映し出しながら治療部位の状況や治療前後の比較などの説明の際にも活用することで、患者様の安心と納得していただける治療へとつなげています。
根管治療は歯の内部に施す繊細な治療であるため、精度を高めるには無菌的な環境下での処置が不可欠となります。そこで用いるのがラバーダム防湿です。処置を施す歯にラバーダムというゴムのシートを掛けることで、術野に唾液等が入り込むのを防ぎます。
ラバーダムは、歯科先進国アメリカなどの海外の根の治療の専門医には100%使用されており、根管治療の成功率を高めるために重要な役割をもつ医療器具と言えます。
非常に繊細な作業が求められる根管治療において、歯の根の正確な長さを把握することは不可欠です。トライオートZX2はモーターと根管長測定機能が連動し、より効率的な治療を可能とします。
リアルタイムに根管内でのファイル先端位置を液晶画面に表示ができ、自動的にストップ・リバースを行えるなど治療の安全性向上にも大きく貢献します。
ファイルは、歯の根の中の汚染された部分を除去する際に用いる細長い治療器具です。ニッケルチタンファイルは、従来のステンレス製のものと比べ非常にしなやかな特性を持ち、複雑な形状の歯の根の中から緻密に感染源の除去を行うことができます。
中でもJIZAIは、文字通り術者の意のままに「自在」に操作が可能であることをテーマとし、ムダを省いたシンプルな構造によるスムーズな操作性、術中の急な引き込まれを大幅に軽減するなど、より安全性を考慮した特徴を有しています。
当院長と副院長は、これら医療機器の共同開発にも携わり、その機能と最適な使用方法を熟知しております。先進の技術を駆使することで、患者様のお身体への負担も軽減できるよう努めています。
「歯髄(しずい)」は、歯の内部にある神経や血管のことを指します。深い虫歯が歯髄に達してしまった場合や、外傷によって歯が折れてしまい、歯髄が露出してしまった場合など、通常では歯髄を取り除かなければならないケースもあります。そうしたケースで、歯髄を除去せずに保つ方法が「歯髄保存療法」です。
歯髄は歯に栄養を供給したり、外部からの刺激を感受するといった防御機構としての機能を果たしています。そのため歯髄の有無によって、歯の寿命や耐久性、感染に対する抵抗力が大きく異なります。
2022年5月12日の歯科会で、有名な海外の歯科研究雑誌『Journal of Dental Reserch』における非常に興味深い研究結果が報告されました。アメリカの研究チームは、「神経を除去した歯の寿命の中央値は11.1年」だったとし、さらに「神経を除去した後、20年以上残存する確率は26%」であったと報告しています。
つまり、歯の神経を除去すると歯の寿命は著しく短くなってしまうことが分かります。また、この数値はあくまでアメリカのデータによるものですので、日本の保険診療における制限の多い根管治療では、このデータよりも悪い成績であることが予想されます。
アメリカの歯科医院では、日本のように皆保険制度がないため、1本の歯の神経の治療をするのに10万円以上の費用をチャージしています。その分、1日に数人の患者様を日本の歯科医師よりも時間をかけ、精度よく行う傾向にあります。
しかし、日本の保険診療ではその性質上、1日に数十人の患者様を見ることが求められますので、おのずと治療精度は低くなります。このことから単純な比較はできませんが、日本の保険水準の治療はアメリカの研究データよりも悪い結果が出ると考えられるのです。
日本の根管治療の成功率を示したデータは少ないですが、最も参考になるのは、2011年東京医科歯科大学の須田先生が書かれた論文(わが国における歯内療法の現状と課題.日本歯内療法学会誌 2011年参照)だと思います。
2005年9月から2006年12月の間に東京医科歯科大学附属病院虫歯外来に受診された患者様を対象に行われた研究で、レントゲン検査上、すでに根管治療(歯の神経を取る治療)が施されている歯の約50-70%に異常が発見されたとのことです。異常とは、神経を取った歯が内部で感染を起こし、根の先端に膿を溜め一部の骨を溶かしていることを意味します。
このように、歯の神経を取る治療は、その後の歯の寿命に大きく影響するため私たち歯科医師としても「歯髄は可能なかぎり残したい」と考えます。
患者様の大切な歯を長期的な目線で守っていくために、当院ではまず歯髄を残せる可能性を模索して、その方法をご提案しております。
ただし、歯髄保存療法も決して万能ではありませんので、慎重に診査・診断の上で歯髄を残すことができない可能性もあることを患者様にご理解頂く必要があります。また、症状によっては相応の治療時間を要するため自由診療となる場合がございます。
そうした患者様にとってのメリット・デメリット、他の治療の選択肢についてもきちんとご説明の上、ご理解とご納得をいただいてから治療を進めてまいります。
歯の根の部分が膿んでしまうことで、痛みや腫れを伴う症状を歯根嚢胞(しこんのうほう)と呼びます。この歯根嚢胞により、従来であれば抜歯をして治療するしかなかったケースでも「歯根端切除術」という治療を行うことで、大切な歯を残しながら歯根嚢胞を完治できる場合があります。
当院では、この歯根端切除術にも対応可能です。他院様で「歯を抜くしかない」と診断を受けた方も、諦めずにまずは一度当院へご相談ください。充分な診査・診断の上、最適な治療法を提案させていただきます。
マイクロスコープや拡大鏡を用いて歯の根の中を拡大し、感染部位を鮮明に映し出しながらファイル(リーマー)という器具で根管内の感染部位を丁寧に除去します。
シリンジで根管の洗浄します。感染部位が大きい場合は超音波洗浄器を併用しながら洗浄を行います。この工程を数回繰り返して細菌を限りなく少ない状態をつくります。
根管内に薬剤を充填します。細菌が薬剤の隙間から根管内に侵入しないよう、緊密に詰め物を施します。
被せ物の土台となる支台(コア)を立てた後、歯の形と機能を補う被せ物を取りつけて治療は終了となります。定期的なメインテナンスにて経過を観察します。
治療中は麻酔が効いているため痛みを感じることはほとんどありません。ただし、治療を終えて麻酔がきれると治療を行なった歯はしばらく痛みを生じる場合があります。なるべく安静にするようにして、痛みが強ければ痛み止めを服用してください。
また、噛み合わせを調整することで噛む際の刺激を抑え、痛みを緩和できる場合もありますので遠慮なくご相談いただきたいと思います。
根管治療は、治療後の検診やメインテナンスを通じて、経過を観察することがとても重要です。当院では、治療後も責任を持って患者様のフォローアップを行なっています。ご自身の大切な歯をできる限り長く保っていけるよう、一緒に健やかなお口の環境を整えていきましょう。